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【東京大学】上野先生による入学式祝辞
- 08_東京大学
東京大学の平成最後の入学式で行われた上野千鶴子先生の祝辞が話題になっています。
全文はこちら。
この祝辞の中でも述べられていますが、上野先生は、「ジェンダー論」のパイオニア。
「私が学生だったころ、女性学という学問はこの世にありませんでした。なかったから、作りました。」
というのは、最高にかっこ良いですね。
女性差別の問題、「知」の使い方について…
どこを切り取っても「名文」「名演説」ですが、
最後の部分を見ておきたいと思います。
「あなた方を待ち受けているのは、これまでのセオリーが当てはまらない、予測不可能な未知の世界です。これまであなた方は正解のある知を求めてきました。これからあなた方を待っているのは、正解のない問いに満ちた世界です。
学内にとどまる必要はありません。
未知を求めて、よその世界にも飛び出してください。
異文化を怖れる必要はありません。
あなた方には、東大ブランドがまったく通用しない世界でも、どんな環境でも、どんな世界でも、たとえ難民になってでも、生きていける知を身につけてもらいたい。
大学で学ぶ価値とは、すでにある知を身につけることではなく、これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身に付けることだと、わたしは確信しています。
知を生み出す知を、メタ知識といいます。
そのメタ知識を学生に身につけてもらうことこそが、大学の使命です。
ようこそ東京大学へ。」
この先の未来について、不安を煽るような言説がいろいろありますが、
どんな未来になっても生きていける「知」を身につける、
そのための「学び方」を学ぶ、それが今求められていることなのです。
だからこそ、「学ぶ楽しさを」伝えていきたいと思うのです。
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