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【あかねカレッジ】サイエンス学科、明石工業高等専門学校へ行く!
- 05_見学・おでかけ,06_受験関連
SDGsアドバイザーが講師をつとめる、兵庫県の理科実験教室、キッズアース播磨町校です。
また、中学生対象のオープンキャンパスについての案内はこちら。
当校の代表講師、森田孝明は、2022年度から明石の生涯学習の場である「あかねカレッジ (akane-college.jp)」の
科目別コース「サイエンス学科」講師兼コーディネーターを務めています。
講師としてお話をする機会もあるのですが、外部への見学も時として行っています。
今回は、明石工業高等専門学校:明石高専 (akashi.ac.jp)に見学に行ってきました。
【高校とも大学とも違う「高専」】
そもそも高専とは、高等専門学校の略で、一般の高等学校(3年)と違い、5年制の学校です。
「ロボコン」とか好きな方は、名前を聞いたことがあるかと思います。
(明石高専も近畿地区代表の1つとして出場しています)
高等専門学校は、中学卒業後から専門知識を学び、身につけることが出来、
卒業後の就職率も(その後の企業からの評価も)高く、
さらには、大学への編入学の道もあるという、とてもスペシャルな学校です。
全国には高等専門学校が57校(国立51・公立5・私立3)ありますが、
明石高専は、この高専の中でも、一番最初に作られた国立12校のうちの1つであり、
卒業後の就職はもちろん、進学実績も高く、また、多彩な地域貢献も行っており、
全国でも評価の高い学校なのです。
公式のサイトでは、あまり良い動画がなかったので…
今回、訪問時に見せて頂いたBSテレ東の番組の宣伝動画をば。
(本編を見ることは出来ません。)
さぁ、ではいよいよ、明石高専を見学しに参りましょう!
【明石高専探検!】
明石高専には
・機械工学科
・電気情報工学科(情報コース/電気電子コース)
・建築学科
・都市システム工学科
という科があり、学生はそれぞれの専門分野について学んでいます。
また、構内に学生寮もあり、兵庫県外はもちろん海外からの留学生も受け入れています。
さて、今回ご案内下さったのは、都市システム工学科で水利工学がご専門の神田先生。
水利工学については、かなり大掛かりな実験設備があるのですが、その紹介は大トリで(笑)
校門を入ってすぐのところにある、「音の鳴るベンチ」も学生さんの作品。
また、構内で落ち葉による堆肥を作り、それで植物を栽培していたり、薪ストーブがあったり、竹炭を作っていたり。
それだけではなく、通常の授業も充実しています。
機械工学科では、現場で使われる大型工作機械を使った演習が行われていました。
また、電気工学科で行われていた英語の授業では、ディスカッションが行われていて、アクティブラーニングが実践されていることが分かります。
建築学科では、生徒たちが製図の授業中。
どの授業も、普通の高校より(私の行っていたのが普通の高校かどうかというのもありますが、それは別として)
実践的な授業が行われていて、これが現場での即戦力につながる、と言われる由縁なのだな、と感じました。
次はいよいよ、都市システム工学科の実験設備見学です。
実際に水を流すことの出来る大掛かりな実験装置で、様々な計測も可能になっています。
別の実験等に向かうと、なんと道路とロードローラーが!
道路整備の際にどう土を固めるのか、実際に行って確かめるのだそうです。
その奥には、河岸に対する波の影響を調べるために、2方向から波を起こせる大掛かりな装置があります。
お伺いした時、ちょうど学生さんが実験をしているところでした。
この大掛かりな実験をコントロールしているのが、この1台のコンピューター。
様々なパラメータでシステムを制御して、波を作っているのです。
動画を見てもらえば分かりますが、波の作り方もかなり複雑。
この装置によって、河口・河岸における波の影響を実験できるのです。
これだけ大掛かりな装置があるというのもすごいですね。
【訪問後記】
先生のご説明もとても丁寧で、本当に楽しい訪問となりました。
関係の先生方、生徒の皆様、ありがとうございました。
私は進学系中高一貫校の卒業生なので、
高専の選択肢は考えたこともありませんでしたが、僭越ながら、
・「目の前の受験」を考えなくて良い
・多学年との交流がある
という点は少し似ているな、と思いました。
この2点は、中高一貫校に進学して良かったと思っている点でもあり、
高専生にとっても、のびのびと勉強出来る下地になっているのではと思います。
さて、この記事をご覧になられて、ご興味を持たれた皆様におかれましては、
2022年の高専祭は、11月5日6日に予定されています。
全国高専ロボコンも11月ですので、テレビで活躍される姿を是非応援してあげてください。
オープンキャンパス2022 | 明石高専 (akashi.ac.jp)
(7月8月に実施ですので、2022年度分はもう終わっています)
これからも、日本の科学技術、土木技術、工学そのものの礎であり、レベルアップの源泉である高専の、さらなる発展を期待しています。
- 科学実験,実験,実験器具,明石,理科実験,明石市
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