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【2024年能登半島地震】お見舞い申し上げます

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1月1日、年明け早々、石川県能登半島を中心にした大規模な地震の発生となりました。

被災地の皆様に、心よりお見舞い申し上げますとともに、余震、津波等が続かないことを祈念いたします。
また、寒い中、被災地の速やかな復興、復旧に携わられる皆様に感謝とエールを送らせて頂きたいと思います。


【石川県】

石川県には、私も何度か足を運ばせて頂きました。

  

歴史と伝統が息づく中、新しい文化の発信地としても多くの事績を挙げられている素晴らしい県です。
大きな被害のないことを願います。


【地震と津波】

今回の震災の速報の中で印象的だったのは、津波に対する呼びかけでした。
その中で、専門家の方が、日本海側の津波は到達が早い、と話されていたのが印象的でした。


  • 日本海側の地震は、プレートの比較的浅い領域で発生するために、海底地形の変位量が大きくなって津波が高くなる傾向があります。また断層が沿岸に近いために津波が早く到達します。

  • 基本的に津波は震源に近い沿岸が高く、離れていくと津波も小さくなっていきます。ところが東北地方日本海側で津波が発生した場合、中国地方の沿岸で北陸や近畿地方よりも高い津波が観測されることがあります。

  • これは日本海の中央部から中国地方沿岸にかけて、周辺より浅くなった地形があり、発生した津波がこの浅い地形に集まり伝搬するためです。
ということなのだそうです。

逆に、太平洋側の津波については、1960年のチリ沖地震において、チリでの地震発生後、22時間かけて日本に津波が到達したという例もあり、非常に大きな規模で時間をかけて津波が到達する場合もあります。

東日本大震災の地震の発生は14:46、津波警報の発令が14:49でした。

観測値で言えば、15:08にいわき市小名浜で260㎝の第一波が記録されており、ここまでで20分程度のラグがあります。

大船渡市や宮古市に8m級の最大波が来たのが15:20前後、震災発生から30分近く経ってからでした。
(第一波は、マイナスの値で、14時台に観測されています。海が引く、という状態です。)

とはいえ、8mともなると、かなりの高台に逃げる必要がありますし、
そもそも、現在は結果から見ているので8mと分かりますが、
現地にいて、3mの津波が来るのか、5mなのか10mなのかは分からないわけで、
とにかく出来る限りの高台へ向かうのが正解だとしか言えません。

津波による被害も大きいようですが、これ以上被害の拡大のないことを願うばかりです。


【地震の原因】


能登半島では、しばらく前から度々地震が発生しており、「能登群発地震」と名付けられていました。
今回の地震も、この「群発」の一つと考えられているようです。


これによると、能登半島では、2018年頃から地震回数が増え、2020年12月から地震活動が活発になったそうです。
大きなものだと、2022年6月19日に珠洲市で震度6弱の揺れがあり、石川県でこの規模の揺れがあったのは2007年以来15年ぶりだったとのこと。
また、2023年5月5日に同じく珠洲市で震度6強の揺れが発生するなどしています。

このそもそもの原因については、


の記事に解説されていますが、数年前から地面の隆起などが起こっており、その原因を分析すると、地下から大量の流体(分かりやすく言えば「水」)が上昇してきていることが分かったそうです。
この大量の流体の上昇が地震の発生に関係しており、今回もその影響の結果ではないか、ということです。


地震の発生には、様々な原因がありますが、


にある下記の地図を見ても、日本が地震の多い国であることが分かります。




29年前の阪神淡路大震災は、500年に1度の震災と言われました。
逆に言えば、500年間起こっていなくても、突然震災に見舞われることがある、ということです。

そのことを知っている我々は、防災の準備や心構えが出来るだけ、有難いのかもしれません。

ボーイスカウトの心得の中にこんな言葉があります。
「そなえよ つねに」

地震が多い国に生きるからこそ、そういう防災意識を持つことが必要なのだと思います。

そして、何よりも、今回の震災にあわれた方々の日常が、少しでも早く取り戻せますように。
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