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【サイエンスショー裏話】マグデブルグの半球
- 04_イベント・講演会
小学生の時に本で「マグデブルグの半球」の実験を知って、とても驚きました。
金属でできた半球を組み合せて、中の空気を抜くと、ぴったりくっついて、
馬8頭が両側から(つまり合計16頭で)引いてようやく離れた、という実験。
1654年、ドイツのオットー・フォン・ゲーリケが行った実験ですが、
彼がマグデブルク市長であったため「マグデブルクの半球」と呼ばれています。
ドイツのミュンヘンにある「ドイツ・ミュージアム」にもこの展示があって、
テンションが上がったのを覚えています。
理科実験教室の研修で、この実験をやると知った時も、「あの実験を教室で!」と嬉しくなりました。
教室でするのは、「真空」ではなく、球の内部で燃焼を行って、酸素をなくす、という程度ですが、それでも十分にくっつきます。
さて、これをサイエンスショーでやりたいと思ったのですが、教室で使っているものは小さくて舞台映えしないので、大きなものを作ろうと。
教室では、濡らした工作用紙をパッキンに使いますが、これもゴムを使います。
出来たのがこれ。
小さいのが教室で小学生にやってもらうサイズです。
小さいのが教室で小学生にやってもらうサイズです。
ゴムのつなぎ目には、お風呂の目地などで使用する接着剤を使いました。
アルコールを脱脂綿に含ませて、アルミの皿にのせ、火をつけて中に入れ、二つのボウルをぴったり合わせてしばらく待ちます。
ボコッと音がしたのは、中の空気が減った証拠です。
意外と熱くなっているので、気を付けて触ります。
意外と熱くなっているので、気を付けて触ります。
ぴったりとくっつきました!
どうやっても離れません。
大成功です!
大成功です!
私の予想では、3日ぐらいすれば、隙間から空気が入って勝手に開く、と思っていたのですが、予想以上にピッタリくっついて、2週間以上くっついたままでした…。
さて、舞台では、火を使えないので、この部分は映像にしようかと思っています。
この映像も近日公開したいですね。
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