キッズアース播磨町校「共明塾」

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【子年】ヌートリアは駆除しないといけないの?

    01_自然観察

キッズアース播磨町校の近くには、大中遺跡という弥生時代の遺跡があり、
その一角に兵庫県立考古博物館が建てられています。

駐車場から考古博物館へは、狐狸ヶ池という池を橋で渡るのですが、
この池の周辺で大量のヌートリアを見かけました。

以前から、狐狸ヶ池にヌートリアがいる話は聞いていたのですが、見かけたのは初めて。
しかも、こんなにたくさんいるとは知りませんでした。

可愛い生き物ではありますが、残念なことに、ヌートリアは「特定外来生物」なのです。
(環境省の特定外来生物としての説明はこちら特定外来生物一覧はこちら

本来、日本にはいない生物でしたが、毛皮を目的に輸入・繁殖が行われ、その後遺棄されて自然繁殖しているそうです。

決して、彼ら彼女らが悪いわけではないのですが…。

環境省のサイトによると(こちら)、兵庫県の加西市で水生植物群を壊滅させた例がある他、農作物への被害、池にいる貝類の捕食など、生態系・農業に悪影響を及ぼしているそうです。

また、土に穴を掘って巣を作るため、堤防・ため池の弱体化にも影響があるとされています。

人間の身勝手で連れてこられ、なんとか生き延びて幸せに暮らしている生き物を、邪魔者扱いするのは本当に心苦しく感じますが、日本の固有種の絶滅に関わってしまうのであれば、仕方がないのだと思います。

クマやイノシシが市街地に出てきたり、農作物に被害を与えたりする問題も含め、「かわいそう」だけではない、様々な観点から考えてみるのは、とても大事なことです。

もしかすると、そうやって一生懸命考える先に、もっと根本的な解決策や、共生することが出来る解決策が思いつけるかもしれません。

こういった問題を考えるヒントとして、こんな本をお勧めしています。

ここに書かれている解決策が「正しい」かどうかは、自分で考えてみてください。

ただ、この本に示されているデータ、考え方は、自分自身で考える土台になるはずです。

環境問題は、様々な観点から、論理的・倫理的に考えることが大事です。

しっかりとしたデータを背景に、「未来」に対する眼差しを持てる、科学を学ぶということは、そういう視点を身に着け、解決策を考える一歩になるのだと思います。

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