キッズアース播磨町校「共明塾」

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【食べられる実験】「ゼラチン」を使ってお菓子作り!

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兵庫県の理科実験教室キッズアース播磨町校です。
今回は「ゼラチン」を使った、食べられる実験を行います。
と言っても、単なる簡単なお菓子づくりです(笑)

今回は、小学生の女の子たちに人気の「ルルとララ」(岩崎書店)シリーズのレシピを使いました。


ミルキープリンの作り方】

まずは、「ミルキープリン」!



プリンの名前はついてていますが、卵は使いません。

【材料】
ゼラチン
5g
大さじ2 = 30ml
牛乳 200ml
生クリーム 100ml
砂糖 適量
バニラエッセンス 3滴

【作り方】
① ゼラチンに水をいれてふやかします(5分ほど)
② その間に、牛乳生クリームを混ぜ、レンジで2分温めます
③ ②に砂糖を入れて溶けるまで良く混ぜます
④ ふやかしたゼラチンをレンジで30秒温めます
⑤ ③と④をボウルで良く混ぜて、バニラエッセンスを加えます
⑥ 氷水を用意して、⑤のボウルを時々かき混ぜながら、5分間冷やします
⑦ グラスなどに入れて分け、冷蔵庫で2時間冷やします

  



フルーツジュースのムースの作り方】


次は「フルーツジュースのムース


【材料】
ゼラチン
5g
大さじ2 = 30ml
ジュース 150ml
生クリーム
100ml
砂糖
適量

【作り方】
① ゼラチンに水をいれてふやかします(5分ほど)
② その間に、生クリームを氷水で冷やしながら、ツノが立つまであわ立てます
③ ジュース砂糖を入れ、レンジで30秒温め、溶けるまで良く混ぜます(今回はブドウジュースを使いました)
④ ふやかしたゼラチンをレンジで30秒温めます
⑤ 氷水を用意して、③と④をボウルで冷やしながら混ぜます
⑥ ⑤のボウルに②の生クリームを入れて良く混ぜます
⑦ グラスなどに入れて分け、冷蔵庫で2時間冷やします

  


器に分けて冷やしたのがこちら!



プルプルのミルキープリンとフワフワのムースの出来上がりです!
どれも美味しく頂きました♪


ゼラチンの秘密】


しかし、理科実験教室としては、「美味しかった」で終わるわけにはいきません(笑)
このお菓子の秘密を探りましょう。

この二つのお菓子に共通するのは、「ゼラチン」です。
温めた「ゼラチン」を両方とも加えましたね。

この「ゼラチン」が、牛乳やジュースを固めたのです。
似たようなものに「寒天」「アガー」がありますので、それと比べてみましょう。
(下記表は http://www.cuoca.com/articles/agar/ より)

ゼラチン 寒天 アガー
原材料 牛や豚の骨や皮に含まれる
コラーゲン(タンパク質の一種)
テングサやオゴノリなどの
海藻
カラギーナン(海藻の抽出物)、
ローカストビーンガム(マメ科の種子の抽出物)
などを混合したゲル化剤
食感 ぷるぷる、ふわふわ、口溶けがよい 歯切れよくほろり やわらかくふるふる、なめらか
色・透明度 透明感のある薄い黄色 白濁 無色透明
相性のよいレシピ ゼリー、プリン、ムース、
ババロア、マシュマロ
水ようかん、杏仁豆腐、
ところてん
ゼリー、プリン、水ようかん
凝固環境 冷蔵 常温 常温
溶ける温度 50~60℃ 90℃以上 90℃以上
固まる温度 20℃以下
※冷蔵庫で冷やし固める
40~50℃
※常温で固まる
30~40℃
※常温で固まる
固まった後の
溶ける温度
25℃以上
※夏場は常温でも溶ける
70℃以上
※常温でも溶けない
60℃以上
※常温でも溶けない

ゼラチン」にしても「寒天」「アガー」にしても、もとになっているものが、食べられるものですから、食べ物に使っても大丈夫、ということが分かりますね。

注目するのは、「溶ける温度」「固まる温度」「固まった後の溶ける温度」です。

ゼラチン」は50℃~60℃で溶け、20℃以下で固まります。
なので、電子レンジで沸騰しない程度に温めて溶かし、冷蔵庫で冷やして固めたのです。

では、寒天」や「アガー」でも、「ミルキープリン」や「ムース」を作ることは出来るのでしょうか?
作るとしたら、どんなレシピになるでしょう?
考えてみると面白いですね。

実は、以前行った「ソープルン」の実験も、この「ゼラチン」や「寒天」「アガー」を使って行うことが出来ます。


【フワフワとプルプル?】


次に、フワフワとプルプルの違いについて考えてみましょう。
二つのレシピの違いは、牛乳とジュースの違いを除けば、「生クリームをツノが立つまであわ立てる」ところです。

「あわ立てる」というのは、「空気をたくさんふくませる」ということです。
空気がいっぱい入っているから、フワフワになったのですね。

生クリーム」ではなく、卵白をあわ立てると「メレンゲ」になります。
これもお菓子作りの定番ですね。


生クリームを簡単に泡立てるには…】


なお、「生クリーム」をあわ立てる時に、
①パックの段階で振っておく
②レモンを加える
などすると、少し楽になりますよ。

②については、2013年にポッカから研究が発表されており、あわ立てる時間が短くなるだけでなく、あわ立った状態が長く続き、レモンを加える量で食感も変化するなど、面白い研究内容になっています。

この実験をしてみるのも面白いですね。

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