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【明石市編④明石市立天文科学館】東播磨ファンタジースタンプラリー

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さて、東播磨地域(高砂市・加古川市・稲美町・播磨町・明石市)で行われている「東播磨ファンタジースタンプラリー」についてお話しました(こちら)が、今回は「明石市編」です。

明石市」の4つのポイントは


です。
どれも「明石らしい」スポットだと思います。
今回は、「子午線の街明石」を象徴する施設「明石市立天文科学館」です。



「日本標準時子午線」って何?


子午線の街明石」と言いますが、そもそも「子午線」とは何でしょう?
昔は方位を、十二支で表現していました。




上の図を見ると、は「」、が「」であることが分かります。
つまり、南北を結んだ線が「子午線(しごせん)」という訳です。

ちなみに、東西を結んだ線は、の「」と西の「」で「卯酉線(ぼうゆうせん)」と言います。


さて、地球は自転しているので、太陽が一番高く上る(南中する)タイミングは、場所によって異なります。

東にあればあるほど、日の出は早くなり、南中も早くなります。
逆に西の方では、日の出も、南中も遅くなります。

日本は、南北だけでなく、東西にも幅がある国なので、この差は大きくなります。
11月27日を例に取ると、下の図のようになります。

地名 日の出 南中 日の入り
根室(北海道) 6:25 11:05 15:45
神戸(兵庫県) 6:44 11:47 16:49
那覇(沖縄県) 6:57 12:17 17:37

これだけズレがあると、どこかに基準が必要ですね。
日本では「東経135度」を基準とした「標準時」を使用しています。



この「東経135度」の線上に明石があります。

もちろん、この「東経135度」が通るのは明石だけではありません。

西脇市東経135度にくわえて北緯35度も通っており、「日本のへそ」として街おこしをしていますし、兵庫県内では、神戸市や豊岡市、丹波市、三木市、小野市、加東市、淡路市にも通っています。

さらに京都府の京丹後市、福知山市を通り、
南に行くと、和歌山県和歌山市の友ヶ島灯台のあたりにも通っています。

(右図は明石市立天文科学館のページより引用)


【「東経」って何?】



日本の「子午線(しごせん)」が「東経135度」だとして、そもそもこの「東経」とは何でしょう?


子午線(しごせん)」は、)と)を結んだ線でした。
地球儀で考えると、地球を縦に切る線だということが分かります。

Azimutalprojektion-schief kl-cropped.png
Stefan Kühn (Fotograf) - https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Azimutalprojektion-schief_kl.jpg CC 表示-継承 3.0, リンクによる


もともとは、イギリスの「グリニッジ天文台」を通る線を「0°」の線として、
それよりを「東経」、西を「西経」とし、地球を北(南)から見た時の角度を表していました。

「0°」の線を「本初子午線」と言い、今は「グリニッジ天文台」から少し東にズレた位置で定義されています。



様々な国の「標準時」は、各国を通る子午線を基準に決められます。
その基準となっているのが「協定世界時(きょうていせかいじ)」(UTC: Coordinated Universal Time )。
南極での研究や、宇宙開発の現場では、共通の時間として使われることの多い「時間」です。

日本と「協定世界時(きょうていせかいじ)」の差は9時間。
日本の方が東にあるので、「UTC」から9時間引けば、日本の時間ということになります。

時差の問題は、「理科」でも「地理」でも扱われるので、知っておくと良いと思います。


【明石市立天文科学館】


明石市立天文科学館の入り口には、「時の記念日」にまつわる「漏刻(ろうこく)」が展示されています。
また、中に入ると、子午線を制定する時に使われた貴重な測量機器があったり、宇宙・天文・時について理解を深められる様々な工夫も凝らされています。
さらに、展望台からは明石海峡を見ることが出来たり、プラネタリウムでは「プラ寝たリウム」という企画が行われたり、シゴセンジャーが活躍したりと、大人が行っても子連れでも楽しめる施設になっています。


  

東播磨ファンタジースタンプラリー「明石編」、これにてコンプリート!


次は「稲美町」に向かいます!

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