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【ゴムのちから】かこさとし先生と『Dr.STONE』20巻
- 03_自由研究,07_おすすめ本・映画
兵庫県の理科実験教室、キッズアース播磨町校です。
さて、今回は「ゴム」についてのお話です。
【ゴムってなに?】
ゴムと聞いて、何を思い浮かべますか?
海賊王を目指すマンガの主人公を思い浮かべた方もいらっしゃるかもしれませんが、とりあえず現実の世界で探してみることにしましょう。
「輪ゴム」はもちろんゴムで出来ていますし、「ゴム手袋」や「ゴム長靴」、「ゴムボール」もありますね。
また、タイヤにもゴムが使われていますし、水や空気の漏れを防ぐためのものとしても、広く使われています。
さらには、地震の被害を少なくするための装置にもゴムが使われています。
このゴムは、コロンブスによって「発見」されました。
南米に自生する「ゴムノキ」の幹を傷つけると、白い乳液を出します。
この乳液に酸を加えて固め、乾燥させたものが「生ゴム」で、これを様々なゴムに加工していきます。
日本を代表する輪ゴム「オーバンド」を作っている株式会社共和さんのページでは、輪ゴムが出来るまでが詳しく紹介されています。
【『ごむのじっけん』かこさとし】
先日、かこさとし先生の『ごむのじっけん』を購入しました。
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- のびたり、ちぢんだりする
- あたりを やわらかくしたり、おとをちいさくする
- みずを とおさない
- でんきを とおさない
という、ゴムの4つの性質(「ごむのくせ」)を紹介しながら、
それぞれの性質を理解するための簡単で安全な実験が紹介され、
実社会でどんな風に使われているのか説明されています。
かこさとし先生の作品だけあって、絵の見やすさももちろんのこと、理解のしやすい構成になっていて、理科実験のお手本のような作り。
キッズアース播磨町校で行う実験の構成も、まだまだブラッシュアップする余地があると感じました。
『からすのパンやさん』や『だるまちゃん』シリーズで有名なかこさとし先生ですが、実は東京大学工学部のご出身で、科学の本も多数書かれています。
『海』や『宇宙』といった作品は、想像を超えたスケールでお話が展開され、ものすごい量の情報が詰め込まれていいて、改めて読み直しても圧倒されます。
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かこさとし先生は、本当に多くの作品を描かれているので、すべてを網羅して紹介することは出来ませんが、科学に興味を持つ入り口として折に触れて紹介していきたいと思います。
【『Dr.STONE』20巻とゴム】
第二期アニメも終了し、第三期の制作も発表された『Dr.STONE』。
アニメの続編では、「船を造る!」(しかも大型船)話が始まりますが、
2021年4月に発売されたコミックス20巻では、主人公たちは南米へと向かっています。
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ここで出てくるキーアイテムの一つが「ゴム」。
作中には「代用品をみつけられず苦労した」「科学工学にとって特にスペシャルなアイテムだ!」というセリフも出てきます。
今回の「ゴム」は「タイヤ」の材料として出てきます。
「生ゴム」に硫黄と炭素の粉を加え、熱で温めて延ばす、という工程が、マンガの中にも描かれていますが、この硫黄を加える「加硫」によって、ゴムが元に戻る力が大きくなり、かこさとし先生の『ごむのじっけん』の「2.あたりを やわらかくしたり、おとをちいさくする」ゴムの性質がより向上するというわけです。
「パラゴムノキ」は南米原産で(「パラ」はブラジルのパラ州に由来)、物語の中でも中南米でゴムの採取を目指します。
しかし、現在では天然ゴムの主な生産国は、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシアなど、東南アジアの国々が上位を占めています。
ゴムの性能や、歴史について見てみると、いろいろ面白いことが分かりますね。
『ごむのじっけん』と『Dr.STONE』20巻を手に取ったタイミングが重なったので、ゴムについてのお話を書いてみました。
さて、キッズアースの理科実験教室では、ベーシッククラス2月の実験で「ゴムでうごかそう」という、「1.のびたり、ちぢんだりする」ゴムの性質を使った実験を行っています。
空気のサイエンスショーの「コップの持ち上げ実験」で使っているのもゴムですね。
また、これらに加えて、かこさとし先生の本も含め、他の実験のアイデアも取り込みながら、ゴムを使った何か面白いサイエンスショーなり実験工作が出来たらなと考えています。
ご興味がおありの方は、ご連絡ください。
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