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【「ひょう」と「あられ」】雹は雷とともに

    01_自然観察,03_自由研究
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2024年4月16日、東播地域(姫路~明石)付近で、雹(ひょう)が降りました。
災害にあわれた方にお見舞い申し上げます。

ちょうど高校生の授業中で、あまりにも音が大きくて授業にならないので、学生とともに見に出ました。




雷がずっと鳴っていたのですが、教室に戻ってから近くに落ちたらしく、一瞬教室が揺れました。

塾が終わって帰るころには、もう「ひょう」も雷もやんで、早くも溶けてしまっていたのが幸いでした。


【「ひょう」と「あられ」】


雪ではない氷の粒が降ってくる現象。
これを「ひょう(雹)」や「あられ(霰)」と呼んでいます。
では、この「ひょう」と「あられ」の違いは何でしょうか。

気象庁のページ(はれるんランド (jma.go.jp))には、このように説明が書かれています。

直径がだいたい2~5ミリメートルのものを「あられ」と呼んでいます。
「あられ」が直径5ミリ以上のものになると、「ひょう」と呼ばれます。

直径2ミリは本当に小さいですね。
今回は、私の手に乗せたもので、直径2㎝弱はありますから、はっきりと「ひょう」だったと言えます。

 


こんな季節に「ひょう」?という疑問を持たれた方もいるかもしれませんが、
実は「ひょう」は寒い冬より、春や秋の方が降りやすいそうです。

一方で「あられ」は冬に降ることが多く、「ひょう」は初夏の季語、「あられ」は初冬の季語になっています。


引き続き、気象庁のページから。

Q.どうして「ひょう」が降るの?

この時期、地面付近は暖かいのですが、上空には冬のような冷たい空気がやってくることもあります。

このようなときに、入道雲(積乱雲:せきらんうん)が発達して、
雷(かみなり)が鳴ったり「ひょう」が降ったりします。

積乱雲の中では、上昇気流(じょうしょうきりゅう)がとても強いので、
小さな氷のつぶはなかなか下に落ちることができず、
周りにある他のつぶとぶつかったりくっついたりして、
もっともっと大きなつぶに成長します。

やがてその直径が2センチメートルぐらいになると、
上昇気流が支えきれなくなり、落ちてくるのです。

では、なぜ、夏や冬ではないのでしょうか。
続きを見てみましょう。

夏は、積乱雲は発達しますが、上空の気温が高いため、氷ではなく水のつぶが雲になっていることも多く、あまり「ひょう」は降りません。
また、冬は、他の季節より積乱雲が発達しにくいので、「ひょう」ができにくいと言われています。

このため、春や秋に「ひょう」が降ることが多いのです。


今回、「ひょう」が降った原因を考えると

〇地面付近との寒暖差が大きく、積乱雲が発達した
〇上昇気流が強かったため、氷のつぶが大きく成長した

ということになりますね。
そして、この「ひょう」は積乱雲からもたらされたのですから、同時に雷が鳴っていたのも納得です。


ついでに「みぞれ(霙)」についても触れておきましょう。
「みぞれ」は、雨と雪が同時に降る気象のこと。
なので、「みぞれ」で降るのは「氷」ではなく「雪」になります。
これも冬の季語ですね。



【「ひょう」の怖さ】


「ひょう」は大きな氷の塊が、空から降ってくるわけですから、大きな被害を伴う場合があります。
また「ひょうが降ってくる」ことが「竜巻」の前兆である場合もあります。

「ひょう」に対する防災知識として、損保ジャパンさんのサイトが参考になります。


〇屋外にいる場合、傘が破れる危険性があるので屋内に退避する。
〇屋内にいる場合、ガラスが割れる危険性があるので、カーテンを閉める(ガラス飛散防止)などの対策を取る。
〇車内にいる場合、路肩に停車。屋根を突き破ることはないし、ガラスが割れても飛散することはないので、車内で待機。

「ひょう」は雷を伴う場合が多いので、あわせてその対策も取っておくとよいでしょう。

今回の「ひょう」では、カーポートや喫煙所の屋根に穴が開いたり、軽トラのフロントガラスが割れたりなどの被害がありました。

 

 

また、写真では分かりにくいので載せていませんが、車の屋根やボンネットにも、多数のへこみが出来ていました。


【罹災証明】

さて、加古川市からは、翌朝早い段階で、市長からも「特設窓口の設置」についての発表がありました。
また、播磨町校のある播磨町も素早い対応で、LINEを通じてアナウンスがありました。


近隣市町でも、各公式サイトで証明書の発行などを案内しています。

姫路市:罹災証明書及び罹災届出証明書の交付申請 (himeji.lg.jp)
明石市:降雹(ひょう)によって被害を受けた場合の証明発行窓口について(akashi.lg.jp)

今回、市や町から直接の補助や見舞金はないようですが、保険などで対応できる場合はその証明書の発行が可能となっています。

保険会社の人と話をしたところ、「ひょう」は地震や津波災害の保険に入っていなくても適用される場合があるようです。
車のへこみやフロントガラスの話などは「車両保険」に入っていれば適用可能とのお話でした。
まずは保険会社さんと相談されることをお勧めします。

いわゆる「波板」と呼ばれる板に穴が開いていることが多かったからでしょう、翌日ホームセンターに行くと、波板を購入される方の列ができて、商品の一部は欠品していました。

神戸新聞の下記記事によると、人的被害は3人けが、ということで、大きな被害にならなくて少しホッとしました。



しかし、農業関係や自動車関係の方の被害は大きかったでしょうし、また学校の一部で窓ガラスが割れた、ということも記事になっています。
被災にあわれた方に、改めてお見舞い申し上げるとともに、防災への意識を高めていきたいとあらためて思います。

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