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【播磨町ことぶき大学】時間のけんきゅう~タイムマシンについて~

    04_イベント・講演会,理科
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大卒講師が勉強のノウハウを楽しく教える、播磨町の共明塾です。神戸、加古川、明石、高砂からも是非お越しください。
播磨町中央公民館で行われている「ことぶき大学」から講演依頼を頂きました。
時期が6月でしたので、時の記念日にあわせて「時間のけんきゅう」をさせて頂くことにしました。

6月11日の開催でしたので、惜しくも一日違い。
でも、【時のウィーク2025】には間に合う日程で行うことが出来ました。





【ことぶき大学】


「ことぶき大学」は播磨町中央公民館で実施されている高齢者大学で、様々な来歴の方が在籍しています。
クラブ活動も盛んで、皆さん楽しんで参加してらっしゃいます。

今回も、時の記念日にまつわるお話と、「ペットボトル式簡単時差時計」&「江戸時代式日時計」の実験工作を楽しんで頂きました。


 

【時間のけんきゅう】

今回は参加者の中に、「時間の話というなら、アインシュタインの話がしたい」と仰られる方がいらっしゃいました。

残念ながら、子午線や時差、日時計の話がメインで、相対性理論にまでは踏み込んでいない内容なので、その期待には応えられませんでしたが、内容としては楽しんで頂けたかと思います。

せっかくなので、少し、タイムマシンについて考えてみましょう。


【タイムマシンについて】


私も専門家ではないので、正確に、と言われると自信はないのですが…。
「タイムマシンは出来るのか?」という問いに対しては、「少しだけなら実現している」というのが答えになります。

光の速さで1年かかるのが「1光年」です。

地球上に、とてもすごい望遠鏡を用意して、「1光年」先に私が立つ…のは難しいかもですが、とにかく「1光年」先で私がペンライトを振るとします。

光の速さで1年かかる距離にいるのですから、ペンライトの光が地球に届くのは1年後ということになります。
地球で私がペンライトを振っているのが見えた時、「1光年」先にいる私からすれば、1年前の姿が見られているわけです。

 


さらに考えると、例えば、太陽の光が地球に届くのは約8分19秒かかるので、我々は8分19秒前の太陽を見ている、ということになります。
月ならば、光の速さで1.28秒かかるので、我々が見ているのは、1.28秒前の月の様子です。

もっと言えば、地上でだって、遠くの景色を見ると、それは0.000000…秒前の姿、なのでしょうし、
目の前に私がいたとしても、目に映っているのは、0.000000…秒前の姿ということになります。

過去に行ける、わけではないのですが、過去の姿を見る、ということは出来ているのです。

特に、星を見ている時は、私たちはその星の過去の姿を見ている、ということになります。

だからもし、すごい望遠鏡が出来て、どこかの星に「恐竜」が見えたとしても、現在その星に「恐竜」がいるかは分かりません。
私たちに「見えた」時には、「恐竜」は既に滅んで、別の高度な文明が発達している可能性もあるのです。
その文明にとっては、「恐竜」の姿が見える私たちは、過去にさかのぼるタイムマシンを持っているようなものと言えるでしょう。


  


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さて、相対性理論の話で、「ウラシマ効果」という「光の速さに近づけば近づくほど、時間はゆっくり流れる」という話を聞いたことがあるかと思います。

光の速さに近いロケットに乗って宇宙旅行をすれば、乗っている自分の経験した時間より、地上の時間は約10倍速く流れます。
つまり、このロケットで1年旅行をすれば、地上では10年、5年旅行をすれば、地上では50年が経っているということになり、未来行きの一方通行の「時間旅行」が出来る、ということになります。


 
ところで、歩くより、自転車に乗った方が、さらに言えば自動車や新幹線、飛行機に乗った方が、光の速さに少しだけ近くなっていますよね?
これは、ほんの少しだけ、移動しない人よりも、ゆっくり時間が流れている、ということになります。
つまり、ほんの0.000000…秒だけですが、未来への時間旅行をしているわけですね。


人間には感じられない、と言いたいところですが、これは、とても重要な意味を持っています。

人工衛星は、時速約1万4000kmという、さらに光に近い速さで動いています。
そのため、人工衛星の時計は、地球の時計より毎日100万分の7秒遅くなってしまうことが分かっています。
これをきちんと補正することで、GPSなど、人工衛星を利用したシステムは成り立っているのです。


※生成AIを利用して、イラストの作成を行っています

【サイエンスショー】

さて、当校実施のサイエンスショーや実験工作は、テーマ別の体験型実験教室となっています。
今回は「時間のけんきゅう」を行いましたが、どの講座も楽しい内容になっています。



ご相談に応じて、新テーマで行うことも可能ですし、コラボ企画なども検討いたします。
また、金額につきましては、予算に応じての実施とさせて頂いておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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