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【新元号】「令和」と『万葉集』

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4月1日に次の元号が「令和」であり、『万葉集』を典拠としていることが発表されました。

万葉集』は、日本史の中では学んでも、古典の授業ではなかなか出てこず、
むしろ近代文学史の話の中で出てくることが多い歌集です。

近代文学史の中での『万葉集』と言えば、『古今集』より『万葉集』を高く評価した、正岡子規の『歌よみに与ふる書』、その流れをくむ「アララギ派」の活躍、斎藤茂吉が万葉集からセレクトした『万葉秀歌』、このあたりが有名でしょうか。

歌そのものは、いわゆる「万葉仮名」(当て字)中心ですが、今回の「令和」の典拠となった部分は、梅の花を集めた部分の「序」で、漢文調に書かれており、拾いやすかったのかなと思います。

」という字は、「律」「命」など、少し硬いイメージもありますが、「嬢」や「息」といった言葉にも使われます。

今回の典拠文中にある「月」は、旧暦2月(如月)の別名であり、「良き月」の意味もありますから、そのプラスの意味からの命名ですね。

」の方は…正直、「昭和」のイメージがありますから、この漢字を選ぶとは思っていませんでした。

これまでの慣例を破って、日本の古典(「」歌集)から漢字を選んだことも含めて、「」という感じに対するこだわりは感じてしまいますね。

今回の新元号の発表を機に、『万葉集』をはじめとする古典への関心、漢字への関心が高まると良いな、と思います。

さて、「平成」と「令和」、並べると「」という言葉が出てきます。

また、「令和」をローマ字表記すると「REIWA」。
一文字変えると「HEIWA」の言葉が出てきます。

天皇陛下が御在位三十年記念式典で語られたように、「平成」の30年は、「決して坦な時代ではなかった」ものの、「国民のを希求する強い意志に支えられ」た、「近現代において初めて戦争を経験せぬ時代」でした。

令和」の時代も、平和が続き、またそれが世界の平和につながることを祈念します。

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