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【タック先生のおもしろ科学教室@-2】どうやって「かみ」を作りますか?
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播磨町放課後子ども教室「みんなでアソビバ!」特別講座として開催される「タック先生のおもしろ科学教室」。
6月8日に行われた第一弾『「かみ」をつくってみよう!』のレポートその2です。
(その1「「かみ」って何?」はこちら)
その1では、顕微鏡で紙を見て、紙は植物から出来ていることを学びました。
では、どうやって「かみ」をつくりますか?について、学んでいきましょう。
(和紙パート資料提供:杉原紙研究所さん、佐用町石井地域づくり協議会さん)
和紙の原料になるのは、主にミツマタ・コウゾという植物です。
今の時期は、緑が茂っていますが、葉を落とした冬の寒い時期に、この木を伐り出し、4時間以上蒸して柔らかくした後、木の皮を剥ぎます。
これだけでも大変な作業ですが、まだまだ工程は続きます。
次に、この木の皮の、外側の茶色や緑の部分を剥いでいきます。
白皮の部分を川にさらして、ゴミを取ります。
(上記写真は杉原紙の里サイトより)
これを乾かして、さらにゴミを取ります。
冬の寒さで凍ることで、繊維がより壊れるそうです。
これを8時間煮て、柔らかくします。
まだ続きますよー。
これをさらに砕いていきます。
昔は叩いてつぶす、という工程だったそうですが、今は、こんな機械を使っているそうです。
「叩いてつぶす」でここまで細かくしようと思うと…いやはや、大変な作業だったでしょうね。
この「紙のもと」に、トロロアオイの液を混ぜます。
これでようやく、紙漉きの準備が出来ました。
これを漉いて
乾かします
昔は、こうして、紙を作っていたのです。
今回の文章、読むだけでも大変だったでしょうが、実際の作業はずっと大変です。
紙がとても貴重で、大切なものだということが分かりますね。
もちろん、今では、紙は機械で作っています。
これについては、三菱製紙高砂工場さんから資料を頂きました。
ここでは、トレーシングペーパーや感熱紙、ノンカーボン紙など、特殊な用紙を作っています。
紙づくりの部分だけ言えば、
一貫生産で大きなロール紙を作り、それを用途に応じてカットする、という工程です。
(この間に、塗料を塗る工程があり、それによってノンカーボン紙などを作っています。)
しかし、これも、貴重な森林資源(もちろん古紙の再生もありますが)を使っていることには違いありません。
紙を大切に使ってもらいたい、というのは、今回の実験を通じて感じてほしいテーマの一つでもあるのです。
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